セキュリティ向けASIC導入事例

セキュリティ機能をハードウェアレベルで実装するASICは、認証デバイスやネットワーク機器で採用が進んでいます。汎用ICでは実現しにくい省電力性や耐タンパ性を1チップに集約できる点が強みです。

認証デバイス向け:センサ信号処理を1チップに統合したASIC事例

生体認証やIoTセキュリティモジュールなどの認証デバイスで活用される事例です。

参照元:Ramxeed テクニカルコラム(https://www.ramxeed.com/jp/tech-column/analog-asic-for-authentication/

暗号・セキュリティ処理向け:専用ASICによるハードウェア実装

暗号アルゴリズムやサイドチャネル攻撃耐性をチップ上に組み込む事例です。

参照元:富士ソフト 組み込み開発 ASIC/SoC開発特集(https://www.fsi-embedded.jp/asic/encryption/

ネットワーク・工場設備向け:ASIC搭載セキュリティ機器の採用背景

工場やR&D設備のネットワーク防御で、ASIC搭載機器が選ばれている事例です。

参照元:フォーティネット トヨタシステムズ導入事例(https://www.fortinet.com/content/dam/fortinet/assets/case-studies/ja_jp/cs-toyota-systems-factory.pdf

初めてのセキュリティASIC導入で押さえたい検討ステップ

現行回路の分析と統合対象の洗い出し

基板上のアンプ・ADC・フィルタ等を棚卸しし、1チップへの統合が可能な回路を整理します。セキュリティ要件(耐タンパ性、暗号機能の要否)も初期段階で明確にしておくことが欠かせません。

開発パートナー選定で確認すべきポイント

アナログ・デジタル混在設計の実績やセンサ信号処理の知見は、外注先選定で重要な判断軸です。少量多品種への対応力や、設計初期からの伴走体制も確認しておきましょう。

「いきなり全回路をASIC化する」のではなく、特定のアナログ回路のみをASIC化してマイコンと組み合わせる「アナログASIC」から始めるアプローチも有効です。

まとめ

セキュリティASICの活用は認証・暗号処理・ネットワーク防御と多岐にわたり、専用設計による省電力・小型化・高性能が共通の強みです。導入を検討する際は、アナログ部分の統合から段階的に進める方法が現実的といえます。設計要件を整理し、技術相談ができるパートナーを見つけることが成功への第一歩となります。

目的別
ASICメーカー3選

用途に特化した高性能な半導体を実現するための要であるASICは、メーカーによって得意とする領域や対応の柔軟性、設計支援体制に大きな差があります。

ここではASICの導入や開発を検討している企業担当者に向けて、信頼できるASICメーカー3社を厳選。それぞれの特徴や得意分野をわかりやすく紹介します。

汎用アナログ信号
への対応力なら
ジェピコ
ジェピコ公式HP
引用元:ジェピコ公式HP
https://www.jepico.co.jp/analog-asic.html
対応可能なプロセスノード

500nm/350nm/250nm/180nm

ASIC開発実績

OA機器/産業機器/住宅関連機器/車載/EOL相当品開発

など
おすすめの理由
  • 信号処理で多数の開発実績あり※1。無電源環境下で動作する低電力のミックスドシグナルIC等、難易度の高い仕様も、自社製品に合わせて実現しやすい
  • ファブレスメーカーとして、ウェハ製造~IC量産出荷まで一貫した品質保証が可能。デリバリ面でも安定した供給体制を構築している。
画像やAI処理などの
先端SoCへの対応力なら
ソシオネクスト
ソシオネクスト公式HP
引用元:ソシオネクスト公式HP
https://www.socionext.com/jp/
対応可能なプロセスノード

90nm/65nm/55nm/40nm/28nm/16nm/12nm/7nm/5nm

ASIC開発実績

TV/LPWA/衛星通信/スマートセンサー

など
おすすめの理由
  • RF通信向けソリューションの実績あり。低消費電力RF設計技術を活かし、カスタムSoCの省電力化を提案。
  • AI処理に対応したSoCを設計。Google Quantum AIと量子制御チップを共同開発※2するなど、先端領域への技術展開を強化。
光通信ネットワーク
への対応力なら
メガチップス
メガチップス公式HP
引用元:メガチップス公式HP
https://www.megachips.co.jp/product/asics/
対応可能なプロセスノード

TSMC:28nm/16nm FFC/5nm/7nm(計画中)
GF:22nm FDSOI/12nm(計画中)

ASIC開発実績

PON向け高速シリアルインターフェース(SerDes)

など
おすすめの理由
  • PON向けバーストモードCDR/SerDes技術で15年以上の開発実績※3(2025年8月調査時点)を有し、上り信号を安定化
  • 5G RU FPGAからASICへの変換により、システム性能を損なうことなく消費電力を最大55%削減※4し、低コスト化を実現

※1参照元:ジェピコ公式HP(https://www.jepico.co.jp/analog-asic/development_case.html)
※2参照元:日経クロステック(https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/24/02214/)
※3参照元:メガチップス公式HP(https://www.megachips.co.jp/product/asics/solution/optical-com/)
※4参照元:メガチップス(https://www.megachips.co.jp/product/asics/solution/optical-com/)

目的別おすすめ
ASICメーカー3選